2012年6月13日水曜日

ノート no.36

今晩は。

京都で行われた名人戦は運営の方々とファンの皆様方により大変な盛り上がりを見せました。今をもって久しぶりにいい二日間だったなと思います。ありがとうございました。

前回、中途半端な書き込みをして早半月。
状況を変えられたわけではないので、逃げ回っておりましたが、ご指摘の通りトップの方々は何年もかけて築きあげたもの。悪いと言ってお腹も弛んできた30代が逃げても様になりません。数ある欠点の中でも、逃げは厄介で早急な課題であります。

さて、緩むぞと思った時の対処法という下りで終わりましたが、実は大したことはなく、ただ空いてる日に研究会の約束を全部いれて一息つきにくくする作戦です。

結論から申しますとこの作戦は意味がありません。
プロ棋士の研究会は本来、試合に勝ちたい、技術を向上させたいといった自分の壁を破るため緊張感あるもの。 私のような、将棋に触れて下に落ちないようにするものではありません。
事実、安易な研究の結論を出して試合で思惑通り進めるも、厳しくその後の手順を読んでみると間違っていて、己の甘さを後悔しました。
中途半端な知識はプロの戦いでは1番危険なのは皆知っているのですが…。
私を含めて安心を人は求めるのでしょうか。
安心、安定はこの世界にあるはずないのに。
弱っていると砂漠の蜃気楼の如くオアシスにでも見えるのかな。

勝負が終わる最後まで勝ちと思わない。上の方に多いです。
ちょっと良くなるとすぐに勝ちだと思う。私みたいに五割付近のプロに多い。
どこかで最後は負けると思っている。 たぶん厳しい結果が待ち受けていると思う。

明日は順位戦開幕戦。12連勝目指すと応援して下さる方に言いたいですが、この状況で迎えてしまいました。
これが実力。 ただ有り難いことにこうして愚痴のようなものを書かせていただき、(皆様に甘えてしまってすみません)最後まで勝ちと思わないという気持ちは守りたいです。

ありがとうございました。